ユミソン
本展企画者。その土地がどんな物語を持っているのかを筆ではなく思想のストロークで描く。東京のお寺や神社を舞台に自分が育った地域へ影響を返すパフォーマンス《うまれっぱなし!》から活動を開始し、2004年からは表現形式をインスタレーションへと変え、アート系のウェブ媒体等で展覧会のレビューや批評などの執筆活動も開始(2007-)、2010年から展覧会の企画やキュレーションも行う。
インスタレーションは、父が幼少期に経験した済州島4.3事件(虐殺事件)と作家自身が経験した東日本大地震後に受けた恫喝の記憶を交差させ、誰にでもどこにでも起こる抽象的な物語としたインスタレーション《It Can’t Happen Here》(2013,ユミソン展,中京大学アートギャラリーC・スクエア,愛知県)や、その土地に住む人々の言語化しないうちにズレていった記憶の風景を追うために町中を走るバスツアー《哲学者の部屋》(2011,中之条ビエンナーレ,群馬県)、その土地に住む人々が長く使っている湯呑みを集め、その思い出をきっかけに物質から立ち現れる「存在」を扱ったお茶会《かみさまをつくる》(2012,信楽アクト,滋賀県)などがある。
企画としては、文化庁新進芸術家海外研修員として英国領北アイルランドにて《When The Wind Blows 風が吹くとき》展の共同キュレータ(2015)、福島県福島市にて《土湯アラフドアートアニュアル2013》《アラフドアートアニュアル2014》の総合ディレクタ、東海道の宿場町を中心とした《富士の山ビエンナーレ2014》キュレータ、宮城県栗駒市に位置する《風の沢ミュージアム》(2014-2017)のディレクタ等を務める。
2016年からは女性の執筆者の数を増やすWikipediaエディタソンを不定期で開催。またアーティストランのベクソン・アーツ(2016-)を立ち上げる。
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